家を建てるとき、間取りやデザインと同じくらい重要なのが「土地選び」です。立地や環境だけでなく、土地の特性を知らずに購入すると、思わぬトラブルにつながることも。そこで今回は、後悔しないための土地選びのポイントを詳しく解説します!
1. 生活のしやすさをチェックする
通勤・通学の利便性
駅やバス停へのアクセスはもちろん、職場や学校までの距離や交通手段を確認しましょう。実際に朝や夕方に移動してみると、混雑状況や時間の感覚がつかめます。
周辺環境の確認
スーパーや病院、銀行、学校、公園など、日常生活に必要な施設が揃っているかをチェック。特に小さなお子さんがいる家庭は、子育てしやすい環境かどうかを重視するのがおすすめです。
治安と騒音・日当たり
昼と夜で環境が変わることもあるため、時間帯を変えて周辺を歩いてみるのがベスト。交通量や騒音の状況、街灯の有無、周囲の建物による日当たりへの影響も確認しましょう。
2. 土地の安全性をチェックする
ハザードマップの確認
地震・洪水・土砂災害などのリスクを把握するために、市区町村が公表しているハザードマップを確認しましょう。安全性を重視するなら、浸水リスクが低く、地盤がしっかりした土地を選ぶのが安心です。
地盤の強さを調べる
地盤が弱いと、地震の際に建物が傾いたり、地盤沈下を起こす可能性があります。購入前に「地盤調査結果」を確認するか、不明な場合は専門家に相談するのが安心です。
土地の形状・高低差の確認
整形地(四角い土地)は使いやすく、家を建てる際の設計の自由度が高くなります。一方、旗竿地(細長い通路の奥にある土地)や傾斜地は、コストがかかる可能性があるため注意が必要です。
3. 法律やコストをチェックする
用途地域と建築制限
土地には「用途地域」と呼ばれる建築できる建物の制限があります。例えば、住宅地であっても隣に大きな商業施設が建つ可能性がある場所もあります。「このエリアはどんな建物が建てられるのか?」を不動産会社や役所で確認しましょう。
建ぺい率・容積率
建ぺい率=敷地面積に対して建物を建てられる割合(例:建ぺい率50%なら、100㎡の土地に50㎡の建物を建てられる)
容積率=延べ床面積(1階+2階など)の割合
これらの制限によって、思い描く家が建てられない可能性があるため注意が必要です。
上下水道・ガス・電気の整備状況
土地によっては、上下水道やガスの引き込み工事が必要な場合があります。その場合、数十万円~100万円以上の追加費用が発生することもあるので、事前に確認しましょう。
4. 予算とコストバランスを考える
土地購入費だけでなく、造成費・建築費・税金・諸費用などを考慮し、トータルでの予算を立てることが重要です。特に「建築条件付き土地(指定の工務店でしか建てられない土地)」などは自由度が下がるため、慎重に検討しましょう。
土地選びは「立地・安全性・法律・コスト」のバランスが重要です。良い土地は早く売れてしまうため、あらかじめ条件を決めておくことも大切です。